親せきがらミカンを送ったっつう連絡がきた。それがら三日ほど

経って駅の近くの業者さんから今度はハガキが届いた。

〈荷物が着いたがらハンコと、このハガキを持参して

受け取りに来て・・〉

「自転車では・・ようだねえなぁ」

婆ちゃんが独り言を語って心配した。結局はオートバイを

持ってる三次やんに頼んだ。

次の日の晩方になって、ようやぐオートバイの音が門場に

響いて来た。オレは嬉しくてしゃーねえ。庭に駆け出すと

三次やんが荷台の紐(ひも)をひっといでいだ。

「ぼうず、ミカンだぞ!」

そう言いながら縁側にいる婆ちゃんに重たい箱を渡した。

「いや~すまねぇな!」

縁側にネゴメもやってきてミカン箱の臭いをかいだ。

 

**********

~つう=~という

よいだねえ=容易ではない

しゃーねえ=しょうがない

ひっとぐ=解く

ネゴメ=猫

**********